Landreaallは近年まれに見る物語の傑作だ。今回は1-3巻について。
今一番面白いファンタジーコミック。なんて強気に言ってしまう。ただ、ファンタジーらしいのは、三巻までで、あとはどっちかというと青春群像劇というか……それもまた違ってキャラクターものの漫画だと思う。
なんで面白いかというと、伏線の張り方とか物語の繋ぎ方とか、世界観の構築とか、作中で語らないけど語りまくってる表現方法とかが恐ろしくすごい。なんていうか、これは才能だと思う。こう言ったことが、読めば読むほど、「ああ、そうかーそういうことかー」などと分かってくるようなレベルまで作り込まれているのはまれだと思う。
1〜3巻は、主人公のDXが、初恋の人を助けるために竜と戦う……というオーソドックスな筋書きなのだが、何で名前がDXとかいう訳の分からない名前なの? とか、このロマンスの結果の終わり方は? なんかよく分からない人たちが登場するんだけど? とか全てが、今後にキレイにキレイに繋がっている(その割に、ごてごてと興ざめで無駄な説明はされない)というところがすごいのだが、まずはまあ序幕と思って読んでもらいたい。
登場人物のキャラも早い段階で立っていて、(話が進むにつれて明らかになる部分も同時に残していて)、キャラクタ同士のやりとりも面白く読める。いずれにしても、是非5巻ぐらいまではチャレンジしてから、読むのをやめるのか続けるのか判断して欲しい作品だ。
(なお、4巻から舞台が大きく変わる(より一般ウケしそうな、学園もの風に)。1-3巻はどっちかというと序章。でも、序章といっても、先に述べた通り、全てが今後の伏線だと思った方がいい。これは、14巻まで刊行されている今でも、変わらない。とにもかくにも物語の流れ、繋がりが美しく、嬉しく期待を裏切りながらも、進んでいくのだ。ちりばめられた謎もあり、とにかく、ずっと浸っていたいと思わせる物語世界である)


