iPhoneがFlashをサポートしないワケ
ITmediaに、AppleがiPhoneでFlashをサポートしない理由をテーマにした記事が掲載されていた。
もちろん、著者の推測なので、すべてが正しいわけではないだろうが、なかなかいいところを衝いているように思える。
以前に確か書いたかと思うが、AppleやGoogleがまるで連携を取るかのように、自社作成ブラウザやモバイルブラウザでWebKitを採用していて、かつ、Firefoxに助力しているのは、Webというアプリケーションプラットフォームを育てることが大きな目的だと思われる。
昔の、OS対OSの構図のように分かりやすくはないが、本質的には、対マイクロソフトであり、対他の有力ベンダ(Flash/AIRを擁するAdobeのような)との、プラットフォームの奪い合いなのである。
ちなみに、モバイルプラットフォームについては、私はiPhoneのほうにやや勝機があると思っている。Androidは、決して悪くはないのだが、クラウド志向という点でエンタープライズにリーチするのが遅れるし、ハードウェアが完全に揃わないという点ではエンターテイメント(特にゲーム)にリーチするのが遅れる。
アプリケーション開発のオープンソースモデルだけでは、多分取り返せないだろうと見ている。
ところで、日本のガラパゴス携帯だが、世界に進出するのであれば、LiMoなりAndroidなりを大々的に、各メーカー問わず採用して、ハードの機能仕様も揃えてしまう、というのをキャリアの強権でやらせてしまうのが近道だろう。
差異はアプリケーションが6-7割、ハードのデザインなどの非機能要件(というか、防水等のオプショナル機能的なフィーチャーがあってもいいが)で出す方向にすれば、海外にもアプリの違いだけで(通信方式以外は、ほぼ同じ端末で)割って入る余地が出てくる。
のだが、どう考えても、日本の端末開発でアプリケーションが主導権を握る、という構図が想像できないので、多分、国産端末は長期的に見ると滅びるのだろう。
WindowsMobileの時点では、ハードにまだ主導権があったが、iPhoneの登場、Androidの登場と来て、一気に主導権が失われようとしているし、逆に言えばハードに主導権がある状態では勝てない、というふうにゲームのルールが変わってしまったのである。
もはや携帯はコンピュータたらんとしており、ソフトがすべてになりつつあるのだ。そして、国内のベンダはそれに対応するための準備が出来ていない。
端末開発の冬は始まったばかりだ。