オーケストラ!(iTunes Store映画レビュー)
元々、なぜかカラオケ店で映画公開のCMを見て、観に行こうかと思っていたけれど観ていなかったものだ。ジャンルがコメディに分類されているが、これはコメディではないだろうと思う。
フランス映画らしく、エスプリが利いているというか、ユーモアにクスリとさせられるシーンももちろん多いのだが……。基本的には、ソ連の政治体制のせいで解散になったオーケストラよ再び、という話である。テーマでいえば、夢の再生といったところか。なお、主にストーリーは指揮者を中心に描かれていて、オーケストラの各メンバーの群像劇といった方向ではない。
とにもかくにも、ラストシーンまでの演出の成果で、ラストで流れるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の演奏シーンが感動的だ。前半のどたばたした慌ただしさや中盤辺りのとってつけたような主人公の挫折(というほど深くもないので自信の喪失?)あたりがやや鼻についたものの、ラストシーンでは感涙してしまった。
絵作りが、ハリウッドの大作のようなゴージャスさはないものの、あちこちが何気なく美しいのもフランス映画らしいところか。
時々、欧州の映画にありがちな難解さなども少ない、万人が楽しめる娯楽作品ではないだろうか。子供向けではないと思うし、アクションもないのだが、それでもそう思う。
何度も繰り返し観たいかというとやや微妙なところもあるが、ラストシーン近辺などはまた観たいし、通して2-3回は見そうな感じ。かなりのオススメだ。
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2011-04-10 01:26:09 |
